アリゾナタウンがゆく!
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アリゾナで安心して暮らすための生活ガイド
09/22/26
アリゾナ進出が続く半導体関連企業。どんなP&C保険が必要?
どんな P&C 保険が必要?
アリゾナでは、半導体関連企業の進出や設備投資が続いています。
2026年7月には、TSMCがアリゾナ州でさらに1,000億ドルを追加投資し、
州内での総投資額は2,650億ドルに達すると発表されました。
Arizona Commerce Authority(ACA)によると、2020年以降、
アリゾナ州では70件を超える半導体関連の拡張プロジェクトが発表されており、
半導体工場だけでなく、製造装置、材料、先端パッケージ、
研究開発など、関連企業の集積も進んでいます。
日本企業にとっても、アリゾナへの進出を検討する機会は今後さらに増えていきそうです。
そこで気になるのが、アメリカで事業を始める際の「保険」です。
アメリカでは、取引先や物件オーナーから一定の保険加入を求められたり、
契約時にCertificate of Insurance(COI:保険加入証明書)の提出を求められたりすることがあります。
今回は、半導体関連企業がアリゾナへ進出する際に知っておきたい、
代表的なP&C保険についてご紹介します。
そもそも P&C 保険とは?
P&Cとは、Property & Casualtyの略です。
簡単にいうと、会社の建物や設備などの「モノ」に関するリスクと、
事故によって発生する「賠償責任」に備える企業向け保険です。
たとえば、
- 工場やオフィスで火災が発生した
- 従業員が業務中にケガをした
- 社用車で事故を起こした
- 製品が原因で第三者に損害が発生した
まず確認したい5つの基礎保険
半導体関連企業に限らず、
アメリカで事業を行う企業がまず確認したい代表的な保険は、次の5つです。
| 保険 | 主な内容 |
|---|---|
| General Liability | 第三者の身体・財物への損害などに備える賠償責任保険 |
| Commercial Property | 建物、オフィス、設備、在庫などの損害に備える保険 |
| Workers’ Compensation | 従業員の業務中のケガや職業性疾病などに対応する保険 |
| Commercial Auto | 社有車などを業務で使用する場合の自動車保険 |
| Commercial Umbrella | General LiabilityやCommercial Autoなどの 補償限度額を超える大きな賠償事故に備える保険 |
特にWorkers’ Compensationは従業員を雇用する場合、
Commercial Autoは社有車を使用する場合に重要になります。
また、取引契約や賃貸契約によって、
必要な補償額や Additional Insured(追加被保険者)
などの条件が指定されることもあります。
半導体関連企業なら、さらに確認したい保険
基本的な企業保険に加えて、半導体関連企業では事業内容に応じて、さらに専門的な保険を検討します。
Equipment Breakdown Insurance
Equipment Breakdown Insurance(機械設備故障保険)は、
一定の機械・電気設備の故障などに備える保険です。
半導体関連の工場では高額な製造設備を使用することも多いため、
設備が止まった際の修理費だけでなく、 生産への影響も確認しておきたいポイントです。
Commercial Propertyだけでは対象にならない故障原因もあるため、
補償範囲を個別に確認することが大切です。
Product Liability Insurance
Product Liability Insurance(製造物賠償責任保険)は、
製品が原因となって第三者の身体や財物に損害が発生した場合などに備える保険です。
半導体や電子部品は、自動車、医療機器、家電、産業機器などさまざまな製品に組み込まれます。
そのため、自社製品がどこで、どのような用途に使用されるのかを把握したうえで補償内容を検討することが重要です。
Cyber Liability Insurance
製造現場でも、受発注システム、製造管理システム、
研究開発データなど、多くの情報がデジタル化されています。
Cyber Liability Insurance(サイバー保険)は、
情報漏えいやサイバー攻撃などによる損害に備える保険です。
サイバー攻撃によってシステムが停止すれば、
情報管理だけでなく生産活動にも影響する可能性があります。
日本本社ですでにサイバー保険へ加入している場合でも、
米国法人やアメリカ国内で発生した事故が対象となるかは確認しておくと安心です。
「半導体企業だから同じ保険」ではありません
保険を検討するときに重要なのは、会社の業種名だけではありません。
同じ半導体関連企業でも、
・半導体を製造する会社
・製造装置を販売する会社
・工場内で装置を設置する会社
・化学品や材料を供給する会社
・研究開発や設計を行う会社
では、想定される事故や必要な補償が異なります。
契約書と保険は一緒に確認
アメリカでは、取引先との契約書やオフィス・工場のLease Agreement(賃貸借契約書)の中で、
必要な保険条件が指定されることがあります。
たとえば、
・保険の種類
・最低補償限度額
・Additional Insured
・Waiver of Subrogation
・COIの提出
などです。
先に保険を契約してしまうと、あとから契約条件を満たすために追加手続きが必要になる場合もあります。
そのため、物件契約や取引契約と保険をセットで確認することをおすすめします。
まとめ
アリゾナへ進出する企業がまず確認したい基本的なP&C保険は、
Commercial Property
Workers’ Compensation
Commercial Auto
Commercial Umbrella
の5つです。
そこから半導体関連企業では、
Product Liability
Cyber Liability
などを、自社の製品、設備、従業員、取引内容に合わせて追加で検討していきます。
保険は、会社の規模だけではなく「実際に何をする会社なのか」によって必要な内容が変わります。
アリゾナ進出を検討されている場合は、事業内容や契約条件を整理したうえで、
保険ブローカーや保険会社へ早めに相談してみてはいかがでしょうか。
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