アリゾナタウンがゆく!
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AZTスペシャルインタビューVol.05 YUMI'S COFFEE/Yumiさん【後編】
12/15/25 10:00
Yumi / YUMI'S COFFEE
アリゾナタウンがゆく独占インタビュー
DIG IT GARDEN
でコーヒーカート
を出店されていた
Yumiさん
傍にはいつも
Yumiさんをサポートする
優しい旦那様のお姿が。
アリゾナローカルに大人気のコーヒーカート、YUMI’S COFFEEのインタビュー。前編では、柔道整復師からカフェ店員へと転身したYumiさんが、アリゾナでコーヒーカートを始めるまでの歩みを伺いました。後編では、コーヒーへのこだわりや、アリゾナと日本それぞれでのお気に入りのカフェ、カートをスタートしてからの想いなど、YUMI’S COFFEEとYumiさんの魅力にさらに深く迫ります!

アリゾナに伝える、
日本らしいコーヒーの
味と文化
アリゾナに伝える、日本らしいコーヒーの味と文化
Q .
YUMI’S COFFEEのSNSで「コーヒー豆にこだわっている」と書かれた投稿を拝見したのですが、具体的にはどのような基準で豆を選んでいらっしゃるのでしょうか?
まず大前提として、コーヒー豆は日本のものを使いたいと思っています。というのも、初めてアメリカのコーヒーショップでコーヒーを飲んだとき、すごく苦いと感じたんです。スペシャルティコーヒーでさえ、豆の煎りが浅くて少し酸っぱく感じました。しかも、カップはどれも大きくて、ミルクのスチームもただ温めただけのよう。シロップたっぷりのフレーバーコーヒーが多く、メニューの名前もイメージしにくいものばかり。日本のコーヒー文化との違いを痛感しました。日本は、メニュー名を見ればどんな飲み物か想像がつきますし、種類もシンプル。味にシビアなお客様も多いので、コーヒーを淹れる技術も高いです。なので、コーヒーを提供するなら、その日本のよさを出したいと思いました。メニューはあえてサイズ展開をせず1つだけに。シロップも極力使わず、日本のコーヒーらしい味わいを表現することを意識しています。とはいえ、日本から豆を輸入するとなると送料も時間もかかり、どうしてもコストが高くなってしまうんですよね。そんなときに出会ったのが、お客様の紹介で教えていただいたカルフォルニア州オレンジカウンティにあるMAMÉYA COFFEE ROASTERSのDaisukeさんです。直接お店に伺って話をしたところ、オリジナルブレンドを作っていただけることに。何度も味の調整を重ねてYUMI’S COFFEE ORIGINAL BLEND が完成したので、現在はそれを使っています。さらに、YUMI'S COFFEE立ち上げの際に力になってくれた、メサにあるPair Cupworks のスペシャリティコーヒーもハンドドリップで提供しつつ、アリゾナで“日本のコーヒー”を目指しています。
Q.
YUMI’S COFFEEのひまわりのロゴがとても可愛らしくて印象的ですし、レジ横に置かれている日本語のメッセージも目を引きます。これも“日本”を意識してのことなのでしょうか?
ロゴは、「コーヒーと花」というざっくりとしたイメージをもとに、デザインが得意な友人にお願いして作ってもらいました。実は、ひまわりは夫が初めてのデートのときにプレゼントしてくれたお花なんです。その思い出があるので、ロゴに使いたいと思いました。日本語のメッセージは、夫の案で置いています。日本人の私からしたら「日本語のメッセージなんてたいしてウケないだろう」と思っていたのですが、彼の考えは違いました。「外国人にとって日本語は珍しいから、絶対やったほうがいい!」と強く勧めてきたので試しに置いてみたところ、思いのほか好評で今では定番になっています。「これ、なんて読むの?」とか「どういう意味?」と聞いてくださるお客様も多く、会話のきっかけにもなっているので、やってよかったと思っています。
“日本”を意識してやっていることは他にもあるんですよ。たとえば、抹茶ラテに使っているお抹茶はロサンゼルスの抹茶ブランド、NEKOHAMAのものです。NEKOHAMAは、オーナーさんが日本人とアメリカ人のハーフで、日本人であるお母様のご家族が営む抹茶農園で採れた茶葉のお抹茶を販売しているんです。コーヒー豆同様、直接日本から取り寄せたものではないですが、できる限り日本と繋がりのあるものを選んでドリンクは作っています。
Q.
こだわりを貫いているYumiさんにお聞きします。アリゾナと日本で、それぞれ好きなカフェ/コーヒーショップはどこですか?
アリゾナでは、私もコーヒー豆を仕入れているPair Cupworksをおすすめします。メサのダウンタウンにあるお店で、コーヒーにこだわりを持っているのが特徴。毎週火曜日の10時からは「Cupping Tuesday」と呼ばれるイベントがあり、オーナーさん自ら焙煎した豆で淹れたコーヒーがずらりと並んで、それを来店した人は自由に試飲できるんです。コーヒーに興味がなくても「なんか飲んでみたい」という気持ちにさせてもらえるので、とてもおもしろいと思います。
日本のおすすめはたくさんあって迷いますが、一番は鎌倉にあるミルクコーヒー&スタンドでしょうか。個人で営まれているこじんまりした可愛いお店で、日本に住んでいた頃はしょっちゅう通っていました。コーヒーの味はもちろん、オーナーさんのやさしい人柄がそのままお店の雰囲気に現れていて、とても居心地がいいんです。ここでは、お店にスタンプカードを預けられる仕組みがあって、YUMI’S COFFEEでも参考にさせてもらっています。カードを持ち歩かずに済むので、忘れる心配がなくていいですよね。
もう一軒おすすめしたいのは、同じく鎌倉にあるSOMETHING’S COFFEEHOUSE。ご夫婦でお店を営まれていて、おふたりとも有名コーヒー店での経験を持つコーヒー歴が長いベテラン。主に旦那様がコーヒーの焙煎をして、奥様がスイーツを作っていらっしゃるのですが、コーヒーもスイーツもどちらもすごくおいしい! 一軒家カフェという造りも素敵ですし、結構みんなにおすすめしているイチオシ店なので、鎌倉を訪れる機会があればぜひ立ち寄ってみてほしいと思います。
お客様の
「おいしい!」の
ひと言が何よりの喜び
お客様の「おいしい!」のひと言が何よりの喜び
Q.
コーヒーカートを始められて、まもなく1年が経とうとしています。これまでを振り返って、大変だったことや嬉しかったことがあれば教えてください。
一番苦労したのは、やはり言語ですね。先ほども少し触れましたが、私は英語がほとんどできません。お客様と会話をしたい気持ちはあっても、なかなか自分からは声を掛けられず、夫に頼ってしまうことが多々ありました。日本語ならまだしも、英語となるとコーヒーを作りながら頭を働かせなければならず、とても難しくて……。それでも少しずつ話しかける努力を重ねて、今では夫がいなくても簡単なやり取りができたり、ひとりでカートを運営できるようになったりしてきました。日本人だとわかると、ゆっくり話してくださる方も多く、そのやさしさに助けられることも多いです。
嬉しかったことは、やはりリピーターのお客様が増えてきたことです。最初はきっとSNSで見て「試しに来てみよう」という方が多かったと思うのですが、同じお客様に二度、三度とお会いできるようになったときは、本当に胸がいっぱいになります。繰り返し来ていただけるということは、その方の生活の中に「YUMI’S COFFEE」が少しでも根づいたということなので、すごく嬉しいです。ひとりで作っているので、どうしてもお待たせしてしまうこともあるのですが、それでも足を運んでくださる方がいるのは大きな励みです。始めた頃は「自分のコーヒーは本当においしいのかな」「もっとフレーバーを増やしたほうがいいのでは」という不安や葛藤がありました。けれど、現地のお客様から「おいしい!」と直接言っていただける機会が増え、自分のコーヒーを受け入れてもらえていると実感できているので、毎日楽しいです!
Q.
最後に、今後の目標や展望をお聞かせください。
将来的には、きちんとした店舗を構えることが大きな目標です。目指しているのは、日本の喫茶店のようなお店。一般的なカフェやスペシャリティコーヒー店はすでにたくさんあるので、レトロな雰囲気を持った喫茶店のような空間をつくりたいと考えています。コーヒーに限らず、ドリンク一杯で長居できるような、慌ただしくない小さなカフェが理想です。お客様との距離も近く、時間がゆったりと流れる場所――コーヒーショップというより「コーヒーハウス」みたいなお店を実現させたいと思っています。
その第一歩として、このたび素敵なご縁があり、10月1日からフェニックスにあるThe Carmody内の一室をお借りして、小さなショップをオープンすることとなりました。部屋にコーヒーカートを設置し、YUMI'S COFFEEだけの空間でコーヒーを提供しています。イメージとしては、コーヒーポップアップとコーヒーショップの中間のようなお店。ちょうどオープン前に日本へ一時帰国する機会があり、そこでたくさんのインスピレーションを受けてきたので、フェニックスでは感じられない日本らしい空間を意識して作ることができていると思います。平日は基本的に私ひとりで、週末は夫と一緒に営業予定。少しずつカフェらしいお菓子なんかも用意していきたいと考えており、おうちのようなカフェを作るための始まりとなることを願っています。
旦那様の
Brettさん
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特別掲載!
Yumiさんの最高にして最愛のパートナーである旦那様のBrettさん。Yumiさんを24時間、365日見守り続ける旦那様だけが知る、Yumiさんの魅力についてお話しいただきました。
" Ever since I've met Yumi at 27 COFFEE ROASTERS in Japan, I've noticed one thing that sticks out more than anything; is how her smile lights up the room. And all her customers feel it and engage with her. She is extremely kind, and really does care about making people feel good and enjoy their time at her old shop, and now with her cart.
She also works very hard! Many people only see her hard work for a few hours when she is helping customers, but they don't see the many many hours she spends working on her coffee and all things related to her business. She sits at our kitchen table working on the menu, art, design and customer outreach every day.
What is amazing coming from America I didn't see this kind of love for coffee. It was something that I learned in Japan. Really devoting yourself to your passion and craft. I believe this is why she is successful, her genuine kindness and her passion for her craft. "
「私が日本の27 COFFEE ROASTERSでYumiに出会って以来、最も心に残っているのは、彼女の笑顔がその場を明るく照らすことです。その笑顔はお客様にも伝わり、みんな自然と引き込まれていきます。Yumiはとても思いやりがあり、人が心地よく過ごせるよう細やかな気配りを欠かしません。それは以前のお店でも、今のコーヒーカートでも変わることはありません。さらに、彼女は本当に努力家です。多くの人が頑張っていると感じる姿を目にするのは接客をしている数時間だけですが、実際にはコーヒーやお店に関わるあらゆることに膨大な時間を費やしています。毎日のようにキッチンのテーブルに向かい、メニューやアート制作、デザイン、そしてお客様への発信に取り組んでいるのです。アメリカ出身の私にとって驚きだったのは、コーヒーに対してこれほどまでの愛情を注ぐ姿勢です。日本に来て初めて、「情熱や技術に全力を捧げる」ということを学びました。彼女が成功しているのは、そのまっすぐな優しさと、仕事への情熱があるからだと、私は信じています。」